ようこそロボット教室へ

<出会い>

個別指導の学習塾立上げの準備を進めている中で、とある塾経営をされている方からロボット教室のお話を聞いたのがきっかけです。「ロボット」という言葉の響きから何かしら面白そうだと思い、一度教室の風景を見せてもらいたいとお願いをしておきました。

それからしばらく経ってから実際に教室風景を見せていただくことになりました。その時に一目ぼれをしたんです。

ロボットにではありません(笑)。小学校1年生だという男の子がロボットづくりを始めるその表情にです。これからつくるロボットに心がワクワクしてそれでいて目は真剣そのもの。私はこういう表情が大好きです。五感で感じました。

「このロボット教室を自分の塾でやりたい」と。

 

<ロボットづくりの楽しさ>

ロボットキットが届いてから各パーツを観察してみました。さすがロボットクリエーターとして著名な高橋智隆先生が設計されたというだけのことはあってつくりがしっかりとしていることがすぐに分かりました。私自身長い間、技術の研究開発にたずさわってきてモノの目利きはあると思っています、自画自賛(笑)。ギア、シャフト、モーター、ビームなどシンプルだけれども考え抜いて作られています。

自分の子供たち(小学校2年生の女の子と幼稚園の男の子)に塾でロボット(クロールロボ)づくりを体験してもらいました。上の子は分かりやすい設計図を見ながらパーツを熱心に組み立てていきます。下の子供は私のサポートをうけながらも出来上がっていく様子にワクワクしています。モノが動く機構を自分の目で見て手を動かしてつくる経験に興奮ぎみ。さあ実際にスイッチをいれてみると楽しそうに動くんです。子供たちはロボットと一緒になって床にはいづくばっておんなじ恰好で動いていました。こういう光景をみるのも大好きなんです。

思うようにくみたてられなかったり、思っていた動きをしなかったりするとなぜだろうと考えます。どうすればできるようになるんだろう、どうすれば動くようになるんだろう。このようなプロセスを学ぶことができます。そしてできたとき、動くようになったときの達成感をくりかえし経験してもらいたい。うまくつくれても、うまくつくれなくても学ぶことがあります。

 

<ロボット教室で目指したいこと>

啐啄(そったく)同時という言葉があります。卵の中でひな鳥が殻をつついて音を立てるとすかさず親鳥が外から殻をそっとついばむ。私はこれをロボット教室や塾で実践していこうと考えています。放任でもない、詰め込みでもないちょうどよい加減です。ロボットづくりや日頃の学習や受験は子供にとって絶好の機会だと思います。

子供時代の良い経験はその後もずっと残り豊かな人生へとつながっていくのだと思うのです。私にも心に残る子供の頃の貴重な経験があります。初めて逆上がりができたときのこと、小学校の理科の実験で光がプリズムで分かれて虹色に見えるのを初めて見たときのこと、個別塾でズーと1つの疑問を考えていてそっと先生が見守ってくれていたこと。そして疑問、ナゾが解けたときのこと。その当時はロボット教室はありませんでした(笑)。

お子さんにロボットづくりを通じて創る感動を繰り返して味わってもらいたいと思っています。